検査の基準値・正常値のまとめ

【AST(GOT)・ALT(GPT)検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪ではAST(GOT)・ALT(GPT)血液検査の基準値・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

◆AST/ALT検査の基準値・正常値のまとめ♪(もくじ)

◆AST/ALTとは?

 AST/ALTは、体内で「アミノ酸タンパク質」の原材料が生成される際に欠かせない「酵素」のひとつです。

 尚、ASTはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、ALTはアラニンアミノトランスフェラーゼの略称です。

◆AST=アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
◆ALT=アラニンアミノトランスフェラーゼ

 ASTは、人体組織内に広く分布しておりますが大半は「肝臓(肝細胞)」「心臓(心筋)」「骨格筋」に多く存在しております。

 またALTは、主に肝臓の「肝細胞」に多く含まれております。

 肝臓内の細胞組織が破壊されると、細胞内に分布しているASTやALTは血中に漏れ出てくる為、血液検査によってASTやALTの血中濃度の測定を行うことで「肝機能障害」「肝硬変」などの病気の可能性を検討するが可能となります。

 尚、以前はASTのことをGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)と呼び、ALTのことはGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれておりました。

◆AST/ALT血液検査が行われるケースについて

 AST/ALT血液検査が行われるケースについて見ていきましょう。

 AST/ALT血液検査が行われるケースは、主に肝機能に関わる疾患の可能性や、既に肝機能障害を発症しており治療中の患者の治療経過の確認をする際等に血液検査が行われます。

AST/ALT血液検査の目的【画像】

 尚、血液検査によって確認する際に疑われる代表的な疾患としては以下の様な疾患が挙げられます。

★急性肝炎
★肝硬変
★肝臓脂肪(肝脂肪)
★アルコール性肝炎

 また、「心筋梗塞」「自己免疫性疾患」などの可能性を検討する際にも、AST/ALT血液検査が実施されます。

◆AST/ALT検査数値の一般的な正常値・基準値の範囲

 AST/ALT検査値の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。

 ここで掲載する数値の範囲は、一般的なAST/ALT検査値の基準値の指標であり、仮に基準値内であっても、疾患の可能性や症状の可能性がないという訳ではありません。

 尚、AST/ALT血液検査では、「血液中」のAST/ALT含有量を測定します。

【AST/ALT検査値の基準値の範囲】
範囲AST(lU/l)ALT(lU/l)
要注意・危険性の高い範囲70以上90以上
上昇が認められる範囲33〜6938〜89
基準値の範囲9〜324〜37
低下が認められる範囲8以下3以下

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります。

◆肝機能障害・肝硬変・心筋梗塞の可能性

 血液検査の結果、AST/ALT検査値が基準値の範囲よりも高くなっている場合。

 このようなケースでは、以下に代表される肝機能障害を発症している可能性が検討されます。

【数値が高い場合に疑われる疾患】
★肝臓脂肪(肝脂肪)
★急性肝炎
★慢性肝炎
★肝硬変
★肝臓がん
★原発性胆汁性肝硬変
★薬剤性肝炎
★アルコール性肝炎

 また、ASTが高値を示す場合は「心筋梗塞」の可能性も検討されます。

 これはASTは「心筋細胞」にも存在しているためで、心臓に何らかの異常を発症するとASTが増加する為です。

AST/ALT検査値の上昇【画像】

 ASTは前述したように肝臓の肝細胞や心臓の心筋細胞の内部に存在し、細胞組織が何らかの原因で破壊されるとASTは血中に流れ込み血中濃度を増加、上昇させていきます。

 その為、数値の上昇が確認される場合は、病気によって肝細胞や心筋細胞組織がダメージを受けている可能性を検討することが可能になるのです。

◆AST/ALT検査値が基準値よりも低い場合について

 血液検査の結果、AST/ALT検査値が基準値の範囲よりも低くなっている場合のケースについて見ていきましょう。

 このように検査値の数値が基準値よりも減少しているケースは、まず「非アルコール飲酒者」である可能性が検討されます。

 アルコールをまったく接種しない方の場合は、数値をやや下回るケースもありますが過度な心配は必要ありません。

 AST/ALT検査の指標では、基準値以下の場合の診断について「特に問題なし」という診断がなされるケースが大半です。

 ただし、「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」「アラニンアミノトランスフェラーゼ」はともに、アミノ酸の生成に関わる重要な成分ですから極端に数値が低い場合は担当医師に相談してみましょう。