検査の基準値・正常値のまとめ

【CRP検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪ではCRP(C反応性たんぱく)血液検査の基準値・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

CRP検査の基準値・正常値のまとめ♪(もくじ)

→CRP血液検査とは?
→CRP血液検査が行われるケースについて
→CRP数値の一般的な正常値・基準値の範囲
→検査値が基準値よりも高い場合について
→CRP定性法検査とは?
→CRPは炎症の発生の有無を示す指標
→CRPの反応が見られる可能性のある主なウイルス感染症・細菌

CRP血液検査とは?

 CRP血液検査とは、血液中に含まれる「C反応性たんぱく」の含有量を測定する検査のことです。

 C反応性たんぱくは、一般的に「免疫比濁法(定量法)」と呼ばれる一定量の血液中に含まれる定量を測定する形で検査が行われます。

 C反応性たんぱくは、人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加してくるタンパク質成分であり、このように症状に反応して増加する物質を「急性相反応物質」と呼びます。

CRP血液検査が行われるケースについて

 CRP血液検査が行われるケースについて見ていきましょう。

 CRP血液検査は、炎症の発症時に体内に増加する「C反応性たんぱく」の血中量を測定することで炎症の度合いを測定する検査です。

 C反応性たんぱくは、体内に炎症症状を発症すると「発症から2〜3時間」という短時間の間に急激に血中量が増加する特徴を持っております。

 更に、C反応性たんぱくは「2〜3日間」で血中量がピークに達し、ピーク後は急速に血中量が低下していく特徴を持っております。

 CRP血液検査はこのような急性相反応物質であるC反応性たんぱくの特徴から

☆急性の炎症の発生の確認
☆細胞の破壊の程度の確認

 などを調べる指標として検査が実施されます。

CRP数値の一般的な正常値・基準値の範囲

 CRP数値の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。

 ここで掲載する数値の範囲は、定量法(免疫比濁法)による一般的なCRP数値の基準値の指標であり、仮に基準値内であっても、疾患の可能性や症状の可能性がないという訳ではありません。

 尚、CRP血液検査では、「血液中」のC反応性たんぱく含有量を測定します。

【CRP数値の基準値の範囲】
範囲単位(mg/dl)
一般的な基準値の範囲0.3以下
軽い炎症などが検討される範囲0.4〜0.9
中程度の炎症などが検討される範囲1.0〜2.0
中程度以上の炎症などが検討される範囲2.0〜15.0
重体な疾患の発症の可能性が検討される範囲15.0〜20.0

 以上のようにCRP数値は数値が高まるほど、炎症の度合いが高い。
 もしくは、細胞の破壊が進んでいる状態である可能性が高いことがわかります。

検査値が基準値よりも高い場合について

 血液検査の結果、C反応性たんぱくの数値が基準値の範囲よりも高くなっている場合。

 このようなケースでは、以下の疾患などによって細胞組織に炎症症状が発症している可能性が検討されます。

【基準値よりも高い場合に疑われる病気の可能性】
☆ウイルス性感染症
☆細菌性感染症
☆悪性腫瘍
☆心筋梗塞
☆膠原病

 また、細胞組織の損傷や壊死などを引きおこす「外傷」・「熱傷」などを負っている場合も、C反応性たんぱくの数値が上昇します。

 C反応性たんぱくは、健常児の人体の血中にはほとんど存在しない物質です。

 ですからCRP検査値は、様々な疾患の可能性を検討する指標として用いられております。

CRP定性法検査とは?

 CRP血液検査は通常、血中に存在するC反応性たんぱくの量を測定する「定量法(免疫比濁法)」によって測定されますが、定量法以外にも「定性法」によって検査が行われるケースもあります。

 CRP定性法検査では

☆正常の場合は ⇒ 陰性
☆異常の可能性が検討される場合は ⇒ 陽性

 という形で検査結果が示されます。

 また陽性の場合は、症状の度合い、重症度の可能性に応じて「プラス1〜プラス6」の6段階表記で検査値が示されております。

CRPは炎症の発生の有無を示す指標

 CRP血液検査は、元々肺炎球菌によって発生するC反応蛋白の数値を測定する目的で行われていた検査です。

 肺炎球菌に侵されると、内臓器官に強い炎症が発症します。

 強い炎症は細胞の破壊や壊死をもたらし、「サイトカイン」という物質が体内を巡り主に肝臓を強く刺激するようになります。

 このサイトカインの強い刺激によってCRPが誘発され、刺激が強いほどCRP個数が増加するというメカニズムです。

 しかし、現在ではサイトカインなどに限らず様々な炎症症状によってもCRPが出現することが確認されるようになりました。

 炎症症状をもたらす疾患は多くありますが、ウイルス性感染症や細菌や微生物による感染症も同様に炎症をもたらす感染症が多いことから反応を示すのですね。

 尚、普通の風邪症状であってもC反応性蛋白が反応しCRP数値の上昇が認められるケースもあります。

 その為、現在では「肺炎球菌」などの特定の細菌ではなく、炎症の発生を確認する検査の指標となっております。

※CRPは炎症の発生の有無を示す指標

 ですから、CRP数値が高い数値を示している場合は他の疾患の可能性や感染症の有無を確認する為に、再度可能性が検討される検査が必要となります。

CRPの反応が見られる可能性のある主なウイルス感染症・細菌

 ウイルス感染症の代表的な感染症と言えばインフルエンザウイルスです。

 毎年、一定期間に流行が予測されウイルスワクチンの摂取をしている方も多いかと思いますが、CRPはインフルエンザウイルスに感染した場合でも反応を示します。

 また乳児や幼児に多い手足口病やプール熱なども同様に炎症症状を起こす疾患では反応を示します。

 細菌感染症では、「クラジミア」「梅毒」といった性感染症などにおいても微弱ながらC反応蛋白の発生がみられることも確認されております。

 以下にCRP検査によって反応を示す可能性を持つ主なウイルス感染症及び細菌感染症をまとめてみましたのでチェックしておきましょう。

【CRPの反応が見られる可能性のある主なウイルス感染症・細菌】
主なウイルス感染症主な細菌感染症
ウイルス性肝炎結核
インフルエンザマイコプラズマ
デング熱レンサ球菌
手足口病(乳児・幼児)百日咳
ヘルパンギーナ(乳児・幼児)クラミジア
ウイルス性髄膜炎レジオネラ
プール熱(乳児・幼児)梅毒



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