検査の基準値・正常値のまとめ

【胃カメラ検査料金・費用・麻酔の留意点】

検査ぶっく♪では胃カメラ検査料金・費用及び前日の食事制限、麻酔・鎮静剤注射の留意点について入門者向きに解説しております。

◆胃カメラ検査料金・麻酔の留意点のまとめ♪

胃カメラ検査は胃や腸の状態を直接目視で確認することができる事から、広く行われている検査のひとつです。

これから初めて胃カメラ検査を受けられる方でも解りやすいように胃カメラ検査の内容、検査の目的、そして検査前日、検査当日の注意点などを解説しております。

また、胃カメラ検査の結果から検討される疾患の可能性、更に検査にかかる時間や検査料金の目安、そして検査後の流れ(食事が可能となる時間)についてもまとめておりますので確認していきましょう。

目次

◆胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)とは?

胃カメラ検査とは消化管の上部にあたる食道・胃・十二指腸部分の状態を確認するために行われる内視鏡検査です。

一般的には胃カメラとして広く知られておりますが、正式には「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれる検査の事を指します。

胃カメラは胃腸の病気の可能性やポリープ・潰瘍など何らかのトラブルが発症している可能性が検討される場合にその原因を見極める為に検査が実施されます。

◆胃カメラの検査方法

胃カメラ検査では、直径約4mm~10mm、長さ約120cm~130cmの柔らかい管の先端部分に取り付けられている内視鏡カメラを口、もしくは鼻から挿入し少しずつ奥へ挿入しながら「食道」・「胃」・「十二指腸部分」の状態を直接確認していきます。

胃カメラ検査の内視鏡に使用されるカメラは技術の進歩により、小型化が進んでおり現在では鼻からカメラを挿入するケースも多くなっております。

尚、1970年代までの胃カメラ検査は、文字通り小型のカメラを管の先端に取り付け実際に胃の内部をカメラで撮影し、その後現像を行い胃の状態を確認しておりました。

しかし、内視鏡技術の進展により現在行われている胃カメラ検査は全て内視鏡に移行しております。

現在も胃カメラを使用していた時代の名残からか胃カメラ検査と呼ばれますが、実際は内視鏡によって胃の検査が行われております。

◆検査の目的(生検・病変確認・切除・剥離)

胃カメラ検査を行う主な目的は、病気や病変状態の診断や生検等の組織検査(臓器の一部を直接採取し状態を調べる検査)、病変部の部分切除・剥離などを目的として検査が行われます。

現在の内視鏡カメラは挿入時に胃腸の状態を確認しながら、もし病変部位が確認されたりポリープなどが見つかった場合は、その場で直接ポリープを切除する事もあります。

また生検のための組織の採取も胃カメラ挿入時に合わせて行われます。

では続いて、これから胃カメラ検査を受ける方が把握しておくべき検査前日までの注意点(特に食事)、検査当日の服装や検査直前に行われる鎮静薬注射を行う際の知識、更に検査費用の目安について確認していきましょう。

◆胃カメラ検査前日の留意点

胃カメラ検査の前日の留意点について確認しておきましょう。

既に胃カメラ検査を受けたことがある方の場合はご存知かと思いますが、検査当日は検査が終わるまで食事をとることができません。

また、前日は3食の食事を取ることは可能ですが、原則として夜9時以降の飲食は禁止となります。

これは検査当日に胃に内容物が残っていると胃カメラによる胃腸の確認が難しくなり、かつ嘔吐の発症につながりやすくなるためです。

尚、毎日服用している薬などがある場合は、前日、当日に薬の服用が可能であるかどうかについて必ず医師に確認をとっておくことが大切です。

胃カメラ検査前日の留意点(画像)

原則として前日の夜9時以降は薬の服用や飲食が禁止、たばこなども控える事が望ましいと言えます。

◆検査前の麻酔と鎮静薬について

胃カメラ検査の当日は、食道や腹部を締め付けるような服装は厳禁です。

検査を行う少し前になると胃の内部を綺麗にする消泡薬をもらうので飲み込みます。

続いて胃カメラが喉や食道を通過する際の痛みを和らげるためにシロップ剤やスプレー剤で麻酔を行います。

シロップタイプの麻酔はうがいを繰り返した後に飲み込みます。

また検査がしやすいように胃の動きを抑制する鎮静薬を検査前に注射し、再度喉の麻酔を行い胃カメラ検査を始めます。

検査当日の留意点・麻酔と鎮静薬について(画像)

尚、胃の動きを抑制する鎮静薬の注射は、心臓病・狭心症や緑内障、前立腺肥大症などの病気を持病として持っている場合は注射を行うことができません。

◆胃カメラの検査時間・費用の目安

胃カメラ検査の検査時間は、特にポリープの切除や生検などの組織検査で細胞の採取などが行われる場合を除き10分程度で検査が終わります。

また、胃カメラ検査中に病変部位が見つかり、そのまま切除を行う事になった場合は、病変部位の切除の後、止血剤を吹付けまでの処置を行なっても大半のケースで30分以内に検査は終了します。

以下は状況別の検査時間と検査費用の目安です。尚、検査費用は3割負担の患者のケースで初診料やお薬代などは含んでおりません。

【胃カメラ検査の検査時間・費用・料金の目安】
番号検査内容時間検査費用・料金
胃カメラ検査のみ5分~10分3000円~4000円
胃カメラ+生検10分~20分8000円~12000円
胃カメラ+内視鏡治療15分~30分12000円~16000円

尚、胃カメラ検査の検査時間及び検査費用は個々の状況、治療内容によって異なるため、あくまで参考としての目安の指標です。

◆胃カメラ検査でわかる病気

胃カメラ検査を行うと食道や胃・十二指腸等の各部位で病変部位が内視鏡カメラにて見つかる事があります。

胃カメラ検査で見つかる代表的な疾患としては以下の様な疾患が挙げられます。

【胃カメラ検査で見つかる代表的な病気】
★食道炎
★食道潰瘍
★食道静脈瘤
★胃炎
★胃潰瘍
★胃がん
★十二指腸潰瘍

尚、検査でポリープなどが見つかった場合でも、その腫瘍が良性腫瘍であるのか?それとも悪性腫瘍であるのかはこの段階ではわかりません。

検査結果は約1週間程度で出てくるため、病変部位の組織検査の結果は後日確認することになります。

◆検査後の食事はいつから食べられる?

胃カメラ検査の後の食事は、検査終了後2~3時間程度の間隔を空けてから食事をとるようにします。

検査後は麻酔の影響もあり喉全体に軽いしびれ感覚が残るケースがあります。

また食道を異物が通過しているため、喉に軽い痛みが感じられるかもしれませんが、この痛みも3時間程度で自然と消えていきます。

尚、ポリープの除去や複数部位の切除などを行ったケースでは検査後の食事について個別に指導を受けると思いますので必ず担当の医師の指示をご確認下さい。