検査の基準値・正常値のまとめ

【グリコヘモグロビン検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪ではグリコヘモグロビン血液検査の基準値・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

◆グリコヘモグロビン検査の基準値・正常値のまとめ♪(もくじ)

◆グリコヘモグロビンとは?

 グリコヘモグロビンとは、血液中の「ヘモグロビン」「ブドウ糖」と呼ばれる血糖が結合した成分のことです。

 ブドウ糖の血中量が増加すると、血糖値は増加します。

 同様に血糖値が増加すると血中内のブドウ糖が多くなっている事を示す為、ヘモグロビンと結びつく因子の増加に伴い通常は血糖値の増加に比例してグリコヘモグロビンの血中量も増加します。

 グリコヘモグロビンの血液検査を行う際は、ヘモグロビン全体の中に「グリコヘモグロビンがどの程度の割合を占めているか?」という割合(%)を測定していきます。

◆糖尿病との関連性

 グリコヘモグロビンは常時ヘモグロビンの数%の割合で存在しております。

 そして血糖値が高まるとグリコヘモグロビンの割合も高くなります。

 ですから、血液検査の結果グリコヘモグロビンの数値が高い数値を示すような場合は血糖値が向上している証であると捕らえることも可能です。

 血糖値が高くなると危険性が高くなる疾患と言えばやはり糖尿病の存在は無視できませんね。

 ですからグリコヘモグロビンの数値が高い状態が継続的に続くような場合は糖尿病を発症する危険性や可能性が高くなると言えます。

※グリコヘモグロビン数値が高い=糖尿病の危険性も高いと言える

〜ポイントのまとめ〜
★ヘモグロビンとブドウ糖が結合した成分がグリコヘモグロビンである
★検査数値が高い=糖尿病の危険性も高い

◆寿命を迎えるまでの約4ヶ月間は安定した平均数値を示す

 グリコヘモグロビンの最大の特徴は、血中濃度が常時安定している傾向にある点です。

 この数値の安定という要素及び性質は、検査においては非常に重要な要素と言えます。

 血糖値は、「食事」「運動」などの日常生活に欠かせない行動から「ストレス」などによっても影響を受け常に変動しております。

 しかし、グリコヘモグロビンは、グリコヘモグロビンの寿命である約4ヵ月間の間、大きく数値が変動することはなく、変動してもゆるやかな数値の移行を示します。

※グリコヘモグロビンは寿命を迎えるまでの約4ヶ月間ほぼ安定した数値を示す

 この安定性という特徴を持っていることからグリコヘモグロビンを検査することで「過去1〜2ヶ月間の血糖値のおおよその平均値」を推測することが可能となります。

◆血糖値は短期的に数値のコントロールが出来ない

 血糖値の測定だけでは、血糖値の測定は正確な指標とまでは正直言えません。

 これは食事などの絶食や炭水化物を数日摂取しないなどの食事の摂取コントロールで血糖値を短期的にコントロールすることができてしまう為です。

 しかし、グリコヘモグロビンを測定すると長期的な平均値が求められる為、短期的なコントロールは意味をなしません。

 その為、血糖値の測定数値よりもより精度の高い検査指標として捕らえることが可能です。

※グリコヘモグロビンは短期的に数値のコントロールが出来ない

 「病院の先生に怒られるから・・・・」

 と検査数日前になって慌てて絶食をしてみたりしてもグリコヘモグロビンの数値はしっかり残ってしまうという訳ですね。

 その為、グリコヘモグロビン数値は糖尿病患者の治療の過程や血糖コントロールの指標として非常に有能な指標となっております。

【数値の変動の指標】
分類項目数値の変動の指標
血糖値 絶食や食事制限で数日で数値のコントロールが可能
グリコヘモグロビン 変動は非常に緩やかである為、絶食などによる短期的なコントロールはできない

◆正常範囲のチェック表の読み方について

 グリコヘモグロビン検査値の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。

 次項で掲載している数値の範囲は、一般的なグリコヘモグロビン割合の基準値の指標です。

 グリコヘモグロビンは糖尿病の検査指標として用いられるケースが大半であることから、「コントロールができているかどうか?」についての範囲で分別してあります。

 但し仮に基準値内であっても、疾患の可能性がないという訳ではありません。

 尚、グリコヘモグロビンの血液検査では、ヘモグロビン全体に含まれるグリコヘモグロビンの割合を測定します。

◆糖尿病のコントロール指標一覧表

 糖尿病を既に持病としてお持ちの方の場合は、定期的にグリコヘモグロビンの検査を行っている方が多いと思います。

 この定期健診の間隔は最低でも半年に一度はチェックを行うことが理想です。

 糖尿病の治療では食事療法が根底にあり、薬物療法と平行して治療を行っていくのが基本です。

 定期検査を行うことで食事療法が適切になされているか?血糖値とヘモグロビン数値がコントロールできているかどうか?を客観的に数値で把握することができます。

 検査数値は、個人の意思に関係なく純粋に数値結果として現れる為、上手にコントロール出来ていれば「治療を頑張って続けよう!」と思えるきっかけにも繋がりますね。

 糖尿病の本当の危険性は合併症によって大きな疾患に直接関連してくる点にあります。

 以下のチェック表はあくまで基本的な指標ですが、紙に書き写し、いつも見えてしまう壁に貼っておくなどして日々確認できるようにしておくと良いでしょう。

 尚、基準値の範囲は臨床検査を行う病院施設や測定方法により若干異なるケースがあります。

 大きく逸脱して変わることはありませんが基本的な指標の範囲としてご確認ください。

グリコヘモグロビンの基準値の範囲チェック一覧表
糖尿病患者における血糖コントロールの状態 単位(%)
グリコヘモグロビンの基準値の範囲4.3〜5.8
コントロール良5.9〜6.4
可(糖尿病と診断)6.5〜7.9
不可(コントロールできていない)8.0以上
危険(合併症発病の可能性あり)9.0以上