検査の基準値・正常値のまとめ

【LDHアイソザイム検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪ではLDHアイソザイム検査の基準値・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

◆LDHアイソザイム検査の基準値・正常値のまとめ♪

◆LDHとは?

 LDHとは、全身の臓器に含まれる
●酵素たんぱく
 のひとつで
●ブドウ糖
 がエネルギーへ変換される際に欠かせない成分のひとつでもあります。
 LDHは通常、全身各種の臓器や筋肉に多く含まれておりますが血液中にはほとんど存在することはありません。
 しかし、臓器内の
●細胞壁の破壊
●細胞の壊死
 などが発生すると血中にLDHが漏れ出します。
 その為、LDHが血中から多く発見される場合は何らかのトラブルが発生している信号と読み取ることができます。
 尚、LDHは正式名称として乳酸脱水素酵素と呼ばれており、LDHは略称です。

◆LDH血液検査が行われるケースについて

 LDH血液検査が行われるケースについて見ていきましょう。
 LDH血液検査は、主に
●肝硬変
●慢性肝炎
 などの肝機能障害や
●心筋梗塞
●心不全
●心筋障害
 などの心臓機能疾患の可能性、
●筋障害
 の可能性などを確認する際に検査が実施されます。

◆肝臓・心臓・筋肉に多く含まれる

 LDH検査が肝臓や心臓疾患の可能性を検討する際に行われる理由は
●肝臓
●心臓
●筋肉
 に特に多く含まれている為です。
 尚、数値に異常が確認された場合、より詳しい検査として
●アイソザイム検査
 が実施されるケースが多くあります。

◆LDHアイソザイム血液検査とは?

 LDH血液検査が行われ、更に正確な診断を行う際には
●LDHアイソザイム検査
 が実施されます。
 アイソザイム検査では
●分子構造
 から、アイソザイムのタイプを判断し、どの臓器に疾患を発症しているかを確認します。
 アイソザイムには
●LDH1
●LDH2
●LDH3
●LDH4
●LDH5
 の5つのタイプが存在し、それぞれ各臓器によってLDHアイソザイムが存在するタイプが異なる点が最大の特徴です。
 この特徴があることからアイソザイムのタイプを判断することで、どの臓器が異常を発症しているのかを検討しやすくなります。
 但し、以上のある臓器の可能性は検討できますが、
●疾患の種類
 まで正確に判定する際には、更に異なる別の検査を併用して行う必要があります。

◆LDH検査値の一般的な正常値・基準値の範囲表

 LDH検査値の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。
 ここで掲載する数値の範囲は、一般的なLDH検査値の基準値の指標であり、仮に基準値内であっても、疾患の可能性や症状の可能性がないという訳ではありません。
 尚、LDH血液検査では、「血液中」のLDH含有量を測定します。
【LDH検査値の基準値の範囲(PL法)】

範囲 単位(IU/l)
要注意・危険性が認められる範囲 780以上
上昇が認められる範囲 490〜780
基準値の範囲 240〜490
低下が認められる範囲 240未満

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります。

◆LDH検査値が基準値よりも高い場合について

 血液検査の結果、LDH検査値が基準値の範囲よりも高くなっている場合。
 このようなケースでは、
●筋肉障害
●慢性肝炎
●ネフローゼ症候群
●膠原病
●甲状腺機能低下症
●慢性腎炎
 などの疾患を発症している可能性が検討されます。
 また、数値の上昇が著しいケースでは
●白血病
●悪性腫瘍
●悪性リンパ腫
●筋ジストロフェィー
●心筋梗塞
 の可能性も検討されますので注意が必要です。

◆LDH検査値が基準値よりも低い場合について

 血液検査の結果、LDH検査値が基準値の範囲よりも低くなっている場合のケースについて見ていきましょう。
 このように検査値の数値が基準値よりも減少しているケースは、
●基本的に問題はない
 と診断されるケースが大半です。
 LDHは基本的に血中にはほとんど存在しない成分である為、低い場合は特に心配要因がない為です。
 但し、乳酸脱水素酵素はエネルギー代謝の主役ですから
●極端に数値が低い場合
 に関しては一度担当医師に相談しましょう。
 非常にまれなケースではありますが、先天的に乳酸脱水素酵素の量が少ない場合も確認されております。