検査の基準値・正常値のまとめ

【尿量検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪では尿量検査による1日の尿量・1回の尿量の平均・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

◆尿量検査の基準値・正常値のまとめ♪(もくじ)

◆腎機能の状態を調べる尿量検査

 尿量検査は、1日の合計尿量と1回あたりの尿量の測定を行い、腎臓の機能や尿量を調節するホルモンの分泌に異常がないかどうかを確認する検査です。

 毎日のおしっこの量は体内の水分の調節機能や、腎臓の働きによってコントロールされているため、主に腎機能の障害があるかどうかの可能性の目安として尿量検査が実施されます。

◆1日の尿量の平均・正常値の範囲

 1日の排尿量の平均は1リットル〜1.5リットル程度が一般的な排尿量の範囲です。

 おしっこの量はコーヒーやお茶、ビールなどの利尿作用の働きを持つ飲み物を摂取すると量も回数も多くなります。

 また激しい運動を行い脱水状態になると排尿量の総量が減少する点は覚えておく必要があるでしょう。

 尿量の測定を行う当日は、正常な状態で検査が実行できるように激しい運動を控え摂取する食品に関しても配慮することが重要です。

 尚、1日の排尿量の正常値・基準値の範囲は500ml〜2000mlの範囲が正常ラインです。

【1日の尿量の平均・正常値の範囲一覧表】
数値の範囲単位(ml)
尿量が多い2500ml以上
正常値の範囲(平均の範囲)500ml〜2000ml(1000ml〜1500ml)
尿量が少ない400ml以下

◆1回の尿量・1日の排尿回数の平均

 成人の1回の尿量は200ml〜400ml程度の量が平均的な量とされております。

 また、1日の排尿回数は4回〜8回程度が正常な回数の範囲であり、1日に10回以上トイレに行くような場合は、水分のとりすぎや利尿作用の働く飲み物の摂取がない場合、腎臓系の疾患やその他の病気の可能性を検討する事になります。

★1回の尿量の平均量⇒200ml〜400ml程度
★1日の排尿回数⇒4回〜8回程度

◆尿量が多い場合の原因・疑われる病気の可能性

 1日の尿量が2500mlを超える場合は「多尿」と呼ばれる状態であり、病気の可能性がないか一度調べてみる必要があります。

 1日の尿量が増加する原因として考えられる疾患としては以下のような病気の可能性が考えられます。

【尿量が増加する主な病気の種類】
★糖尿病
★腎性尿崩症
★心因性多尿(心因性多飲症)

 尚、心因性多飲症による水分の取り過ぎや、前述したコーヒーやビールなどの利尿作用の働きをもつ飲み物を過剰に摂取すると1日の尿量が多くなる為、病気の原因が生理的な作用によるものであるのか?それとも病気によるものであるのかについてしっかりと検査を行い原因を確認しておく事が大切です。

尿量が多い場合のチェックポイント!(画像)

◆尿量が少ない・尿量減少が見られる場合の病気の可能性

 尿量が多いケースに続いて、今度は尿量が少ない場合に考えられる原因と疑われる疾患の可能性についてチェックしておきましょう。

 まず1日の尿量が400ml以下の状態となることを「乏尿(ぼうにょう)」と呼びます。

 尿量の減少が最も現れやすいのは運動時や水分補給が不足している脱水症状の状態が続くケースです。

 大量の発汗が続いた場合は人体内の水分量を確保するために調整が行われ排尿量が少なくなります。

 尚、特に脱水症状などの状態がなく尿量に減少が確認されるケースでは以下のような病気の可能性を検討する事になります。

【尿量が減少する主な病気の種類】
★急性腎不全
★慢性腎不全
★肝機能障害
★肝不全
★貧血

 1日に1回も尿が出ない場合は無尿と呼ばれますが、この場合では尿道や膀胱組織の詰まりや閉塞など非常に危険な状態となっている可能性も検討される為、直ぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

◆高齢者の尿量が減少する原因

 高齢者の尿量は成人と比較すると10%〜15%程度尿量が減少する傾向が見られます。

 高齢者の尿量が減少する最大の原因は腎臓で生成される総尿量自体が減少してくるためです。

 また、前述した成人の⇒1日の排尿回数の平均が200ml〜400mlであるのに対し、高齢者の1回の尿量は100ml〜150mlまで減少します。

 ですから高齢者の場合は1日の尿量が少ない場合でも、平均的に1日の尿量が700ml〜1200ml程度の状態であれば特に心配のないラインであると言えるでしょう。(※成人の平均は1000ml〜1500ml程度)

 尚、高齢者の場合は1日の尿量、1回の尿量は減少しますが、1日の排尿回数は6回〜10回以上と回数が多くなります。

高齢者と成人の尿量の比較(画像)

 特に高齢者の場合は夜間のトイレの回数が増加する傾向にあり、夜間頻尿症状を発症しやすい状態である点もひとつの特徴であると言えます。