検査の基準値・正常値のまとめ

【FSH(卵胞刺激ホルモン)検査の基準値・正常値のまとめ】

検査ぶっく♪では【記事タイトル】血液検査の基準値・正常値の範囲および検査内容について入門者向きに解説しております。

◆FSH(卵胞刺激ホルモン)検査の基準値・正常値のまとめ♪(もくじ)

◆FSH(卵胞刺激ホルモン)とは?

 FSHとは、脳下垂体から分泌される「性腺刺激ホルモン」の一つです。

 FSHは、「卵胞刺激ホルモン」とも呼ばれます。

 卵胞刺激ホルモンは女性の場合
●卵胞の発育
●エストロゲンの生成の促進
●月経周期のコントロール
に大きく関与します。

 また卵胞刺激ホルモンは男性も分泌されており、男性の場合は
●睾丸の発育
●精子の生成の促進
に卵胞刺激ホルモンが関与しております。

◆血液検査が行われるケースについて

 卵胞刺激ホルモン血液検査(FSH検査)が行われるケースについて見ていきましょう。

 卵胞刺激ホルモン血液検査は、主に
●下垂体の分泌機能の異常の可能性
●不妊症の可能性
●月経異常の可能性
●更年期障害の可能性
などを確認する際に卵胞刺激ホルモン検査が実施されます。

◆更年期障害の可能性が検討されるケース

 更年期には多くの体調の変化が現れはじめます。

 特に女性は更年期や閉経後、FSH(卵胞刺激ホルモン)数値の上昇が顕著に確認されます。

 その為、更年期障害の可能性が検討されるケースでは一般的にFSH検査が行われ、更年期障害の指標として検査が実施されております。

◆FSH検査値の一般的な正常値の範囲・基準値の範囲

 FSH検査値の一般的な正常値の範囲、基準値の範囲について見ていきましょう。

 ここで掲載する数値の範囲は、一般的なFSH検査値の基準値の指標であり、仮に基準値内であっても、疾患の可能性や症状の可能性がないという訳ではありません。

 尚、FSH血液検査では、「血液中」の卵胞刺激ホルモン含有量を測定します。

 女性は基準値が時期によって変動する為、ここでは男性と女性の平均値を分別して確認してみましょう。

 先ず、男性ですが男性がFSH血液検査を行うケースとしては精巣機能の確認のための検査が代表に挙げられます。

 現在では不妊治療の際に夫婦ともに正しく現状を確認し、お互いの状況を共に把握しながら不妊治療を行っていく形が基本です。

男性のFSHの基準値の範囲
範囲単位(U/ml)
基準値2.0ml~8.14ml

 続いて女性の基準値・正常値の範囲を見ていきましょう。

 女性の場合は、月経・妊娠・閉経などの働きによって卵胞刺激ホルモンの分泌量が大きく異なります。

 その為、基準値となる数値は時期によって変動する点を把握しておく必要があります。

女性のFSHの基準値の範囲
時期単位(U/ml)
卵胞期3.2ml~14.4ml
排卵期3.4ml~17.1ml
黄体期1.4ml~8.4ml
閉経後147.6ml以下

 女性のFSHの基準値の範囲を確認すると解りますが女性の場合は、血液中に存在する卵胞刺激ホルモンの数値が時期によって大きく変化しております。

 特に閉経後の卵胞刺激ホルモンの分泌量の上昇は顕著に現れる為、基準値も高くなってくることが解ります。

◆FSH検査値が基準値よりも高い場合

 血液検査の結果、FSH検査値が基準値の範囲よりも高くなっている場合。

 このようなケースでは、男性の場合は「性腺機能低下症(精巣機能低下症も同意)」の可能性が検討されます。

 性腺機能低下症は、夫婦間の不妊の要因となるケースもあり、近年では不妊の要因は女性以上に男性に要因があるケースも多いことが確認されております。

 また、男性の場合は卵胞刺激ホルモンの分泌量が基準値を上回っている場合、「性欲低下」などの症状を起こしやすい事も確認されております。

 女性の場合は、まず何よりも「更年期・閉経」の有無を確認します。

 これは閉経後、卵胞刺激ホルモンの数値は非常に高くなる為です。

 女性の場合は40歳以下でも100人に一人程度の割合で「早期閉経」を迎える場合もあります。

 無月経が続く場合など早期閉経を確認するための検査でもFSH検査は行われるため、数値が基準値を大きく上回る場合は早期閉経の可能性も検討していく事になります。

 閉経などの関与が全くないケースでは
●原発性性腺機能低下症
●排卵障害
●他の性ホルモンの分泌低下
などの可能性が検討されます。

 尚、排卵障害は不妊症の検査で確認が行われるケースがありますがストレス等が要因となって一時的に発症しているケースもあるので一回の検査で症状を断定することはできません。

FSH検査値が基準値よりも高い場合【画像】

 また、性ホルモンの代表である
●エストロゲン
●プロゲストテロン
●テストステロン
などのホルモンの分泌が低下すると卵胞刺激ホルモンの数値は上昇します。

◆FSH検査値が基準値よりも低い場合について

 血液検査の結果、FSH検査値が基準値の範囲よりも低くなっている場合のケースについて見ていきましょう。

 このように検査値の数値が基準値よりも減少しているケースでは、男性、女性ともに
●性ホルモン分泌の過剰
●下垂体機能低下症
などの可能性が検討されます。

 下垂体機能低下症では、ホルモンの分泌指令を出す「下垂体」そのものの機能が低下、もしくは「腫瘍」の発生など何らかの異常をきたしている際に発症することが多い疾患です。

 下垂体機能に異常をきたすと卵胞刺激ホルモンの分泌が低下したり
●性腺刺激ホルモン
の分泌が過剰に行われるケースもあり、FSH数値が低下する可能性があります。