心筋梗塞とは、心臓に酸素を供給する血管が血栓によって詰まってしまうことによっておこる心臓疾患です。
心筋梗塞を発症すると、「血栓」によって塞がれた血管から先の器官が酸欠によって死滅してきます。
その為、心筋梗塞は致死率の高い疾患であるとも言えます。
心臓に酸素を供給する動脈は冠動脈です。
心筋梗塞を発症させる冠動脈は3本あり、いずれかの冠動脈が詰まって症状を発症します。
心筋梗塞を発症すると胸部に非常に強烈な激痛が発症します。
この痛みは想像以上に強烈な痛みであり、動くことはもちろん助けを求めることさえもできなくなるのが通常です。
発作発生時は血管を広げる働きを持つ薬剤などを使用しますが、このような薬剤を使用しても胸部の痛みがすぐに収まることはありません。
心筋梗塞は詰まった部分から先の心臓器官が壊死をおこすので処置が遅れると心機能は徐々に低下し最終的に死滅します。
時間の経過とともに意識障害やチアノーゼ症状が次々と現れるのでとにかく迅速な対処を行う事が最重要です。
心筋梗塞は、いつどのような状況であっても突然発症する可能性がある心臓疾患です。
運動などをしていない、安静な状態であっても心筋梗塞が突然発生することがあります。
尚、心筋梗塞をもたらす可能性が高い危険因子として考えられているものには以下のような要因があげられます。
●喫煙
●肥満
●高血圧
●腎不全
●高脂血症
●運動不足
心臓疾患を持病として持っている。もしくは頻脈が確認された場合は、これらの疾患の危険因子についても把握しておくことが大切です。